顎間固定 1
市民病院で最初に若い先生が説明してくれたとき、「上下の歯に針金をつけてゴムで固定します。」といわれ内心「なんだ、矯正と一緒か。」とほっとした。(その後怒濤の手術騒動だったわけだが。)
それが、いわゆる顎間固定というやつで、顎の手術をすると顎関節症などの場合もされるらしい。
市民病院の固定はこんな感じ。しっかりゴムで閉じられている。口を開けようにも開けられない状態。この状態で物を食べろというのが無理。
で、病院から支給されたのが「エンシュア・リキッド」
とりあえず、1日分。ということで3本「コーヒー味」「バナナ味」「黒糖味」
始めに説明してくれた若い先生「う~ん、どろっとした濃い飲み物なんですけど。食べられないのでそれで栄養とってもらいます。」こう言われて美味しそう♪と思う人はいないだろう。手術押しの先生がこれを出すときに「あんまり美味しそうじゃないから…」と断ろうとしたら「誰がそんなこと言ったの?」とムッとしたので断り切れず。
まず飲んでみたのは「コーヒー味」。これはいかにもまずい豆乳にコーヒーの香りをつけました。感たっぷりで薬を飲む感じで飲み干す。翌日飲んだ「黒糖味」こちらは結構美味しかった。というか、黒糖の味が濃いので豆乳臭が気にならない。「バナナ」も同じく。二度とこんな物のお世話になりたいとは思わないが、私のオススメは黒糖味。
一気に飲み干す。とはいうものの、はじめは何も考えずにふつーに口をつけて飲もうとした。が、飲めないじゃないの!みんな、飲み物を飲むとき、唇だけが開いてるんじゃなくて、歯も上下に開いてるんだよ!ストローを持ってきて飲もうにも、普通に口先で飲むことができない。ストローを歯に沿わせて口の奥まで突っ込み、一番奥の歯のかみ合わせの隙間から吸い込む。
口が開かないと薬も飲めない。びっくりである。もらった粉薬(抗生物質と痛み止め)も溶かして飲む。翌日転院先で出してくれた痛み止めは初めから水薬。そんな細かい心遣いが身にしみた。