下顎骨骨折その後(3週間後~)

気がつけば1年以上経っていた…

放置中にも訪問してくださっている方がいるとは驚きましたが、ありがとうございます。

 

まずは、下顎骨骨折のその後…

3週間後からは、食べ物は自分の口が開きさえすれば、なんでも食べられる状態でした。

 

そう、問題だったのは口が開かないこと。

顎間固定装置を取った当初は多分1~2cmぐらいしか開いていなかった。

信じられないけど、本当に開かなかった。

指二本で口を開けるリハビリをするように。といわれ、朝晩の歯磨きの時にやってみてはいたものの、病院に行って開口幅を測ってみるとさして効果がなかったらしい。

 

病院では開口器。という恐ろしい機械で口をこじ開けて固定3分。

万能開口器

 

左のU字型のところが歯に当たる部分、ぎざぎざのところで固定幅を決める。

 

「僕のこと心の中で鬼、悪魔って呟いててくれていいよ。リハビリってのは辛いもんだから」と去って行くドクター。

年甲斐もなく涙が出てくるし、震えも来る。

 

顎間固定を外してからは、2週おきに病院へ行っても、することは開口幅を測って、口をこじ開ける訓練するだけ。まだまだ…まだまだ…と言われ、テレビで芸能人が大きな口を開けて笑ってるのを見ては、「この人何㎝開くんだろ?」とか、娘達と開口幅比べしては負けて落ち込むほど、たったそれだけのことだけど結構追い込まれていた。

 

それを聞いた近所のかかりつけ医がこんな物を見つけてくれた。

 

開口訓練器 に対する画像結果

巨大洗濯ばさみのようだけど、これはゴムの力でゆるく力をかけるので、ストレッチをしているような感じ。これを購入して家で毎晩10回×3セット、左右片側ずつ奥歯に挟んでストレッチに励んだ。

 

その結果、9月最終週(事故から足かけ4ヶ月)で先生の目標開口幅8.5cmには5mm足りなかったようだが、とりあえず大きい病院は卒業。あとはかかりつけ医で経過を観察することになった。

 

事故から1年1ヶ月経った今。

全く痛みがないわけではない。大きな口を開けるとピキッとする。激痛というわけではないので、日常生活には全く支障ない。(グミやイカの刺身など弾力が強い物は少し食べにくいときもある。)でも、バイオリンを弾くとき(本気で弾くと)翌日筋肉痛のような痛みが残る。バイオリニスト、ビオリストは下顎骨骨折に注意。

 

先日一周年記念?にかかりつけでCTを取ってもらったところ、下顎骨の折れた部分は傾いているけれど、形は残っていた。話によると、折れた先端が溶けて?無くなってしまう人もいるらしい。私は、仕事がら口を大きく開けて話すことが多いので、それが功を奏したのかもしれない。

 

あと、日本口腔顎顔面外傷学会という学会の出しているガイドラインを見つけて勝手に参考にしていた。

https://www.jsoms.or.jp/pdf/trauma_2_20150501.pdf

 

専門的なことはわからないけど、「ガムを噛むといい。」ということが書いてあったので、この1年ほど鞄にガムがない日はなく、家にもボトルのガムを置いていた。家でも外でも、知らず知らず奥歯をかみしめていることが多いので、これも良かったと思う。

 

おっと、大切な外見は…

大きい病院卒業時点では、「プロが見なければわからないよ」とドクターに言われつつも、鏡を見るとボッキリ折れていた左頬が「ちょっと出てるし。」とムッとしていた。(ヒビ程度の右頬と真ん中は問題なし)夫から見ても少し出てると思っていたらしい。かわいそうに思ったのか、その当時は言わなかったが。

それも、1年経った今では本当にわからなくなっている。

 

もし、下顎骨を骨折してここへ訪れてくれた方がいるとしたら…

大丈夫。治ります。手術をしなくても治ります。(怪我の程度にもよりますし、手術の是非はお医者さんとよく相談してください。)

リハビリは辛いけど、頑張って!